Wednesday, October 25, 2006

小沼純一監修『あたらしい教科書〈8〉音楽』

小沼純一監修『あたらしい教科書〈8〉音楽』プチグラパブリッシング会社、2006年「内容(「BOOK」データベースより)
プッチーニ、ドビュッシー、ピアフ、マイルス、ビートルズ、ケージ、武満、YMO、ビョーク…。古今東西の、あらゆる「音楽」がつながる20世紀 一般教養として学びたい、クラシックからポップスまで。 」らしい。

なので、「様々な音楽 (musics)」を取り上げているので、珍しいし、今必要なんだと思うし、記述も簡単だし(簡単過ぎるけど、これが、今の時代の「教科書」だとも思う)、素敵だけど、この本が「救われてる」のは148-149の「世界の音楽地図」で、この本で取り上げている音楽たちが、(その理由はほとんど述べられていないけれど)偏ったものであることが気づかれていることが示されているからだと思う。
こういう本は、この2ページがなければ、「新しい普遍性 = 新しい教養」を打ち立てて誰かに対していばりたい自分探しの左翼みたいな行動と、それほど大差ないものになるし。
だからこの2ページがあって良かった。

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